とーるがとおる

自転車で日本を通る【日本縦断体験記】

豪雨

雨模様

2019.8/23(金)【17日目】

 

朝起きるとあいにくの雨模様。

これは困った。「延泊するか、それとも進むか…」

 

しかし、雨が降る度にその都度同じ場所に留まっていたら、いつまでたってもゴールできない。

時間も予算も限界がある。

 

「行くしかない」

 

覚悟を決めてザァーザァーと降る土砂降りの中に飛び込んだ。

 

序盤の20キロは豪雨のなか、雨に打たれながら進んだ。

この雨のなかを100キロも進むのかと思うと先が思いやられる。

 

しかし、徐々に天気が回復し晴れてきた。

希望がでてきた。

「今のうちだ!」

ここぞとばかりにハイペースで20キロほど進んでいく。

 

…しかし、また土砂降り。

 

希望から一転、絶望へ。

 

どうやら今日は雨が降ったりやんだりの天気のようだ。

たまらず道の駅に避難。

残り60キロ。

 

雨宿り

30分ほどで雨が少し弱くなったので出発。

サングラスの雨で濡れ、視界が悪くなる。それでもなんとか20キロほど進んでいった。

…しかし、また土砂降り。

 

「どこか避難できる場所はないか…」

近くの果物屋さんをみると、屋根があり雨宿りできそうだったので急いで転がり込んだ。

残り40キロ。

 

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果物屋さんに事情を説明し、玄関口で雨宿りさせてもらえることに。

雨の勢いはどんどん増していく。

「これはしばらく外に出れなそうだな…」

雨との格闘はどうやら長期戦のようである。


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雨宿りしていると、果物屋さんが果物とココアを差し入れしてくれた。

人の優しさが心に沁みる。ほんとうにありがたい。

 

自転車で日本縦断していることを伝えると、「すごい!頑張れ!」とエールをもらった。

めちゃくちゃいい人だった。

 

結局1時間ほどここで雨宿りさせてもらった。

雨雲レーダーを確認し、雨が弱くなるとさあ出発だ。


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去り際に「あとで食べて!」と、果物のお土産ももらった。

どこまでいい人なんだこの人は。ありがたく頂戴した。

 

あと40キロ。

ところどころ雨に打たれながら進んでいく。

 

自転車ひとり旅の雨はほんとうに自分との闘いだ。

雨に打たれると気持ちが折れてすぐ足を止めたくなる。でも、それでは前に進めない。

 

残り20キロ。

浜名湖周辺はアップダウンがきつかったが、なんとか100キロ走り切った。

目的地の浜松市へと到着だ。


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ゲストハウスに到着し、ホッと一息。


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 今日のゲストハウスはハンモックもあってめちゃくちゃお洒落だった。

ハンモックに揺られながらゆっくりと休む。

最高だった。

 

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 宿の人に安くておいしい店を聞き、夜ごはんは台湾ラーメン

これで500円という破格の安さ。おいしかった。

 

雨に打たれ、大変な一日だった。

 

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距離102.9キロ、獲得標高575メートル